みつばちトートについて

みつばちトートができる前の物語

それはいつもと違う道を通ったときのことでした。

あんまり気持ちがいい朝で、途中で電車を降り、
歩いて会社に向かうところでした。

普段なら気にもとめずに、さっさと通り過ぎるビジネス街。
どこからかカタカタとミシンを踏む音が聞こえてきました。

ミシンの音の主はおじいさん。
たくさんの布と道具に囲まれ、せっせとミシンを踏んでいます。

わたしがおじいさんの帆布工房を訪ねた2年後の2001年、
オンラインのトートバッグ店「みつばちトート」がスタートしました。

職人さんと一緒に歩む

わたしが最初におじいさんのお店をたずねてから、
ずいぶん時間がたちました。
もう彼らは引退し、あのビジネス街もずいぶん変わりました。

後を継いでくれるのは、数少なくなった職人さんたちです。
彼らもまた、1人、2人の小さな工房でミシンを踏んでいます。
これからは、職人さんが少しでも長く仕事を続けられるように、
お互い協力していくことが、みつばちトートの役割だと思っています。

みつばちトートは道具です

わたしは「みつばちトート」のことを道具だと思っています。
気負いもいらないし、買い替えがきくし、いつもそこにある、
手放せない道具になればいいなあ、と願っています。

ふだんの生活に自然ととけこむ、普遍的なかたち。
余計なものがついていない、できるだけシンプルなたたずまい。

毎日使う道具は、使い勝手が良くて
そしてちょっとばかり楽しい気分になれればサイコーです。

ちょっとばかり楽しい気分は、
あなたのコーディネイトだったり、
自分でつけるバッジやチャームだったり、
中に入ったとびきりかわいいポーチだったり。

最後の仕上げは、あなたの仕事です。